（二等三角点の山）
日時：2008年1月27日（日）
参加者： 崎 保 野 葉 平 奈
コース：JR浜金谷駅９時30分集合
金谷港（千葉県） フェリー利用 → 久里浜港（神奈川県）
京急長沢駅（横須賀市）→ 解放戦士の碑→ 三浦富士→ 砲台山→
武山→ 津久井観光農園→ 津久井浜駅
［コース報告］（葉）
きょうは三浦半島最南端に位置する三浦富士（183.1メートル）から砲台山（104メートル）武山（200.4メートル）への丘陵を歩きます。
三浦富士は形が富士山に似ていることや、山頂から富士山を望めるため、富士山信仰の山として庶民から親しまれてきたそうです。
山頂には、浅間神社の奥宮の石碑、明治時代からの登山記念碑、それに「木花之咲耶姫命（コノハナサクヤヒメノミコト）」などが祀られています。
山波が連なる武山へは、砲台山（正式の名称は「大塚山」という）を経て進みます。砲台山山頂には海上保安庁の受信施設と第二次世界大戦中に置かれた砲台（使用されなかったが台座は残った）の跡があります。
武山は日本武尊が東征の折に、走水から上総へ向かう途中この山を登ったと言われています。
山頂には武山不動尊が祀られ、漁師からは波切不動尊として篤い信仰を得ているということです。展望台からは、海ホタル、伊豆大島など広く見渡すことができ、春4月から５月にかけて桜も多く一帯に植えられており、約2000本のオオムラサキやハカタツツジなどが見事な花を咲かせます。
山は常緑樹も多いけれど雑木林も広がり、紅葉の季節など素晴らしく、冬は木々の葉が落ちて見晴らしも良くなり空気も澄んで大展望が得られることなどから、一年を通して散策には最適のコースと言えます。
［観察した植物］（葉）
樹木類
タラヨウ、ヤブツバキ（花）、ヤブニッケイ、シロダモ、オオバグミ、アオキ（実）、イヌビワ、イロハモミジ、ウツギ、ヤマザクラ、エノキ、ミズキ、マユミ、スダジイ、カクレミノ、マテバシイ、ヒサカキ、キヅタ（実）、ウメ（花）
草類
ホトケノザ（花）、オオイヌノフグリ（花）、オオハナワラビ（花）、キチジョウソウ（実）、コスミレ（花）、ミツバツチグリ、トキワツユクサ、ヒメウズ、イヌムギ、ユウゲショウ、カントウタンポポ（花）、イヌハコベ（花）、ハルノノゲシ（花）、ノボロギク（花）、タネツケバナ（花）、イヌホウズキ、クサイチゴ、タンキリマメ（実）
［報告1］（遊草人）
常緑樹林の中静かな登りでした。
マテバシイ、スダジイ、ヤブニッケイ、落葉樹は少なくヤマザクラ、ウワミズザクラ、コナラ、下草はタチツボスミレ、アオイスミレ、ヤブラン。標高180mくらい。北側は落葉樹が多くなり林床も明るくなり、キチジョウソウの群落、赤い実がとてもきれいでした。
三浦富士山頂にはイチョウの植栽があり違和感を覚えました。砲台山は砲台跡、アンテナ、芝生の広場で暖かく、昼食に良い場所でした。（中高年の30人くらいのグループも賑やかに「番号—」などと言って帰って行きました。）
砲台山から武山迄は登り階段が多くきつかった。
武山不動は明日（１月28日）が初不動なので屋台の支度が出来ていて、大分人が集まりそうです（車で上がれる道があるようだ）。ツツジ、バラなどの植栽が多い。
ここからはかなりの急坂で一挙に自動車道へ下る。
ヤマザクラが多く、下草は三浦富士も含めシダが多く、ホシダ、ベニシダ、イノデ（ミウライノデか？）、オクマワラビなど。
帰りのフェリーでは疲れて寝てしまったが、内房線からの夕日は最高にきれいでした。
［報告2］（やみなべ）
【その後のひこばえ】
「ひこばえ」っておかしな言い方ですよね というと、
何でも知ってるさんが 「子孫がたくさんできたってことよ」 と答えてくれた。
「でもあれは 子 ですよね。孫も飛ばしていきなり ひこ はないでしょ」
「物の言い方は数学ではないから１＋１＝２のようにはいかないの」
雑木のひこばえは１っぽんだけを残して、ほかの兄弟は刈り取ってしまうらしい。一人っ子重点育成作戦のようで、ひこまで含んだ一族大繁栄のおおらかなイメージにはつながらない。やはりおかしな言い方だ。
タブノキの林に全部の「ひこばえ」がめでたく成長を遂げた一族繁栄のめでたいタブノキを見つけました。力強いけれど、植物ばなれをした、なまなましさを感じました。
［報告3］（木もれ陽）
30分の乗船でしたが旅の気分を味わえた観察会でした。
房総半島と三浦半島は大昔（昔過ぎて数字にも弱い私は膨大な数で頭が真っ黒・・・）つながっていたとのこと。
それにしては桜の木が多いというのが、桜好きの私にとって一番の関心事でした。桜の季節に又尋ねたいと思いました。
下見までして下さった葉さんの付けた道しるべの赤いテープを見るにつけありがとうの気持でいっぱいでした。
港に戻ったらマグロ丼を食べようという話で盛り上がり、ヘンゼルとグレーテルの行き先はお菓子の家だけれど、私たちは・・マグロ丼・・と思って頑張って歩きました。でもお店は閉まっていました。おかげで魔法使いのおばあさんにも会わず皆元気で帰ってきました。
